上村建陶株式会社 - Uemura Kentou Co., Ltd

タイル豆知識Tile Tips

◆タイルの施工◆施工法の歩み

 ■戦前

わが国のタイル張りの技術は、歴史的にはれんが積みに始まるといわれています。

明治初期にイギリスから、タイル裏面に張付けモルタルを塗付け、

下地に押し付けて張る工法(だんご張り=現在の積上げ張り)が導入され、

れんが造の、内壁のタイル仕上げに用いられました。

関東大震災後、れんが造が減り、鉄筋コンクリート造が増加するに伴い、

その仕上げ材として、外装タイルが用いられるようになり、

外壁にもこの工法が適用されました。


■昭和30年代

積上げ張りは、外壁では白華(はっか)が生じるといった問題が生じ、

昭和30年代に白華防止と作業効率の改善から、下地モルタルの上に張付けモルタルを塗付けて、

そこに直接タイルを押し付けて張る工法が検討され始め、今日の圧着張りへと発展してきました。

圧着張りは作業効率上は有効な工法でしたが、作業効率を追求するあまり横着な施工が増え、

多くの剥離事故を発生させ、問題となりました。


■昭和40~50年代

昭和40~50年代にかけて、剥離防止のために改良積上げ張り、改良圧着張り、密着張り、マスク張りが開発されました。

これらの工法は、圧着張りの問題である張付けモルタルの

塗置き時間(オープンタイムともいう)の管理の難しさを解決するために改良された工法です。

また、昭和40年代に入ると、建築工事の近代化が叫ばれ、タイル張りについても近代化の要請が高まりました。

そこで開発されたのが、PC板先付け工法や型枠先付け工法です。



■昭和60年代~平成年代

昭和60年代から平成年代に入り、湿式工法(モルタル張り)から乾式工法への転換が顕著になってきます。

タイルの高級化志向により大形タイル(300mm角以上)が使われ始めます。

これらのタイルの施工は、従来のモルタルで張る方法は難しいため、専用金物などを使った

乾式工法が採用されています。

また、木造住宅外壁へのタイル使用の要求も多くなり、特殊下地にタイルを引っ掛ける

「ベルパーチシステム(LIXIL)」・弾性接着剤でタイルを施工する「はるかべ工法(LIXIL)」

なども開発されました。

平成5~7年にかけてビル外壁に弾性接着剤を用いたタイル・石張りの研究が、

旧建設省を中心に官民連帯共同研究という形で実施されました。

この成果を受けて、ビル外壁でも弾性接着剤張りが普及してきています。

 

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参考・引用文献・写真:タイルの知識:株式会社LIXIL